
日本の先物シェアわずか1.7%、2024年世界デリバティブ取引
2025-05-02世界のデリバティブ業界団体である先物取引業協会(FIA、本部・米ワシントン)が公表した2024年における世界89取引所のデリバティブ取引(先物取引およびオプション取引)の出来高(総計・地域別・分野別・取引所別など) について、本紙は改めて先物、オプションの内訳などを集計した。先物、オプションともに日本の4 取引所における取引割合は小さく、先物に占める割合は全体のわずか1.7%にとどまった。なお2024年の89取引所におけるデリバティブ取引の総出来高は、前年比50.5%増の2,067 億7,741万3,051枚と大幅に増加し初めて2,000億枚の大台を超えた。
2024年の出来高2,067億枚を先物、オプションで分けると先物が295億3,513万3,466枚、オプションは1,772億4,227万9,585枚とオプションの数字が大きい。だがこれは出来高上位のインド2取引所の株価オプションが約1,540億枚と、オプション全体の約87%を占める取引量による結果であり、その他の商品群はすべて先物の出来高がオプションを上回っている(表参照)。

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2024年における世界89取引所のデリバティブ取引(先物取引およびオプション取引)の出来高内訳(PDF)
(Futures Tribune 2025年4月15日発行・第3354号掲載)
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