旺盛な金投資需要、JBMA主催ゴールドフェスティバルが活況

2025-10-14

熱気を帯びた会場(提供:日本貴金属マーケット協会)

 日本貴金属マーケット協会(JBMA)は27日、都内で金の祭典「ゴールドフェスティバル2025~混迷極まる時代、どうなる金価格~」(以下、金フェス)を開催した。大手町三井ホールで300人超の現地参加者を集客したほか、オンライン参加者も受け付けた。JBMAの池水雄一代表理事による講演や、エコノミストのエミン・ユルマズ氏、第一生命経済研究所の永濱利廣首席エコノミストらが登壇し会場を盛り上げた。金フェスには日本取引所グループ(JPX)など3社が後援し、SBI証券、サンワード証券、大起証券ら7社が協賛した。JBMAは来年も同様の金フェスを開催する予定。


 当日講師として参加したマーケットエッジの小菅努代表によると、定員350人の会場は座席の9割ほどが埋まっており、「金(ゴールド)が好き」という投資家が多数詰めかけた模様だ。また金フェスは活況を呈しながらも「他のセミナーに比べてやわらかい雰囲気だった」と語る。同氏は24年10月に開催した金フェスにも講師で参加しており、前回と比較しても個人投資家による旺盛な金投資需要は変わっていないという。
 金フェスは、金をテーマにした投資・啓蒙イベントとして、2012年に初めて開催された。1回目は “TOKYO GOLD FESTIVAL 2012”と名付けられ、12月2日、東京・品川のコクヨ会場で行われた。「ゴールドについて学び、ゴールドでつながる一日」がコンセプトで、金融および貴金属関係者が金の価値、投資手法、保有意義などを来場者へ発信した。
 以後、金フェスは通年化され、主催・運営体制も発展を重ねてきた。コロナ禍以降はリアル開催が難しく、2023年まで金フェスは会場開催が見送られたが24年、5年ぶりに都内で金フェスを再開した。会場は品川「ザ・グランドホール」で、定員は300人だった。
 国内の商品先物市場はこの20年で年間1億枚の出来高水準が同2,000万枚まで減ったが、その中でも金先物は減少幅が緩やかである。

(Futures Tribune 2025年9月30日発行・第3387号掲載)
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