ポケットゴールド・プラチナ1カ月、個人投資家の関心呼ぶ

2026-05-25

 大阪取引所が4月に新規上場したポケットゴールド100・ポケットプラチナ100が取引開始から1カ月を迎えた。上場日の4月13日から5月15日までの全21営業日の取引高は、ポケットゴールド100が累計9,432枚(取引代金約234億円)、ポケットプラチナ100が2万9,568枚(同約311億円)に達した。1枚当たりの証拠金が大きい金が金額で先行する一方、より小口で参入しやすい白金は枚数で金を3倍以上引き離した。商いのピークは金が上場直後の17日(1,125枚)、白金が14日(2,474枚)で、上場初動の関心の高さを映した。


 月別では、両商品とも取引が集中した4月(金7,040枚、白金1万9,647枚)に対し、5月(15日まで)は金2,392枚、白金9,921枚とやや一服した。
 相場の地合いは荒い。COMEX金先物は4月後半、イラン戦争の終結期待を背景に株高・米金利低下・ドル安が進み1オンス=4,800ドル台へ駆け上がった。しかし5月は米国とイランの和平合意が見通せず、原油の再騰がインフレ警戒の米金利上昇・ドル高を促し、4,500ドル台へ反落。米長期金利は4.5%を突破し2025年5月以来の水準となった。5月13日にはインドが金の輸入関税を6%から15%へ引き上げ、世界最大級の実需国の需要鈍化が新たな重しとなっている。
 白金はさらに振れ幅が大きい。NYMEX白金先物は5月に2,217ドルまで急伸して3月以来の高値を更新したが、その後は2,000ドル割れまで急反落した。人工知能(AI)関連物色を背景にした非鉄金属高で銀やパラジウムとともに買われた半面、原油高一服で利益確定売りに押された。需給面では英ジョンソン・マッセイが2026年も37万オンスの供給不足になると指摘し、4年連続の不足見通しが下値を支える。中国・広州先物取引所で現物決済が始まり、認証在庫が積み上がりつつある点も注目される。
 新商品は、こうした不安定な値動きを取りに行く好機と映った模様が、原油・金利・ドルに振り回される展開は当面続く見通しである。

(Futures Tribune 2026年5月19日発行・第3432号掲載)
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