
金・白金500グラム先物スタート
2026-07-25
堂島・貴金属3品追加、大口化ニーズと証拠金バランス
堂島取引所は21日、金・白金・銀の貴金属新商品3品「堂島金500」「堂島白金500」「堂島銀10K」を新規上場した。既存の10グラム建てから取引単位を500グラムへ引き上げ、大口投資家などの需要に対応するもの。個人が参加しやすいミニ商品と、機関投資家向けの大口商品との“中間サイズ”を新たに設け、幅広い投資家層を取り込むことで市場の厚みを増す狙いだ。
初日の取引状況は、堂島金500(26年12月限)が始値2万1,038円、高値・終値2万1,300円をつけ、出来高4枚・取組高3枚。堂島白金500(同)は始値8,358円、終値8,359円、出来高・取組高各2枚となった。
柴野弘憲社長は取引単位を500グラムした理由について、商品先物業者から大口化を求める声が多かった一方、1キログラムでは担保として差し入れる証拠金が高額になる課題があったと説明している。500グラムが「機動的に投資がしやすい水準」との認識で、大口化の要望と証拠金負担のバランスを取った“落としどころ”との位置づけだ。
堂島取は2023年3月、個人投資家らの市場参加を見据えて10グラム建ての小口金先物を試験上場し、3年間の試験上場を経て本上場へ移行してきた。今後も新商品を増やし、取引の拡大を狙う。今回の中間サイズ投入は、その延長線上でラインアップを一段と厚くする一手とな
こうした商品拡充の背景には、中期的な経営戦略がある。世界最古の公設先物市場「堂島米会所」を前身とする堂島取は、旗艦商品のコメをはじめ通貨・エネルギーなど多様な商品を扱う総合取引所への転換を進めており、21日の貴金属3品上場で取引環境の整備と信用力の拡充を図った。さらに急伸する暗号資産やセキュリティトークンなどデジタル金融商品の上場も視野に入れ、次世代を牽引する金融イノベーション拠点を目指す方針だ。
上場に先立ち、堂島取は3品を対象とした愛称公募キャンペーンを実施(詳細は後日掲載)。18日には表彰式を開き、柴野社長から受賞者へ祝意が伝えられた。謝礼に新商品にちなんだコメの詰め合わせを贈るなど、米会所を源流とする取引所らしい趣向で投資家層の裾野拡大を印象づけた。
(Futures Tribune 2026年7月21日発行・第3445号掲載)
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